新型コロナウィルスの蔓延により、常に集団感染のリスクと隣り合わせの中で仕事に従事する介護士に対しては、メンタルケアの必要性が指摘されています。これは、事業者がしっかりと取り組むべき事柄であるとともに、介護職に従事する人々が個々に意識してメンタルケアを行わなければなりません。
まず、事業者は介護施設で働く職員のメンタルケアをしっかりと行うことがとても重要な要素です。介護職というのは離職率が高いと言われ、その主な原因と考えられているのが、メンタルの不調をきたしてしまうことにあります。メンタル面での不調が現れたときに、そのまま仕事を続けられなくなってしまい、結果的に離職しなければならなくなってしまうのです。そうならないためにも、個別面談や研修を行ったり、積極的な有給消化の推奨などを事業者が行うことで、介護職のメンタルケアに効果的に作用することが考えられます。
次に、介護士一人ひとりが自分でできるメンタルケアを自主的に行うことが大切です。ストレスや疲れが溜まったなと感じたときには、趣味などを通じてストレスを発散させる手段を持っていることで、メンタルケアを行うことができます。また、職場における悩みを抱えているときには、上司や指導的立場にある人に相談できるような環境が整っているとなおさら相談しやすくなるでしょう。さらに、仕事のオンとオフの切替を上手にできれば、自分自身でメンタルケアを上手くできるようになります。