人間関係のストレスを抱えやすい介護の仕事

介護士という仕事を考えたとき、どんなことを想像するでしょうか。ポジティブなこともあれば、ネガティブなこともきっとあるでしょう。例えば、ポジティブなことを考えた場合、一生懸命にお世話した利用者から「ありがとう」という言葉をかけてもらえたときは、介護の仕事をしていて本当に良かったと思える瞬間であるだろうし、また、自分の仕事に対するやりがいを感じるときでもあるでしょう。

その反対に、こちらの気持ちや思いが通じなかったり、まごころ込めたお世話が喜んでもらえなかったりしたときには、がっかりしてしまい、仕事への自信を失いかけたり、不安になったりして、ストレスに感じることもあるのではないでしょうか。介護士が築く人間関係は、利用者だけでなく、その家族も含まれるため複雑です。利用者と家族の両者が共に喜んでもらえる仕事ができれば問題ないのですが、現実には、必ずしもそうとは言えないでしょう。

例えば、自分の仕事が、利用者には喜んでもらえるのに、家族からいろいろ意見を言われてしまう、またはその逆に、家族はとても喜んでくれるけど、利用者自身の希望が家族と異なるといった場合もあるのではないでしょうか。そうしたときには、心が辛くなったり、悲しい気持ちになったりして、介護本来の仕事に集中することすら困難になるほど強くストレスを感じることがあるかもしれません。人間関係の問題は、どの職場にもある問題ですが、介護の職場も例外ではないのです。